関西学院大学アメリカンフットボール部|創部80周年記念誌
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○12-0○41-7●9-18○10-0●7-17○18-9○41-7●7-41○17-9○17-7○51-0●0-10●0-12●0-51●9-17●7-41第6節、京大戦の第1Qにはゴール前でファンブルしたボールをエンドゾーン内で抑えてTDをあげるなど、運も味方につけた。第7節、立命戦。積極的に仕掛けた戦略が奏功し、前半の主導権を握った。後半、立命の猛追もディフェンスのビッグプレーでしのぎきった。2008年1月3日、東京ドーム。ライスボウル、松下電工戦。前半終了時点で28点あった得点差を、後半パスで猛追。一時は7点差にまで追い詰めた。パス獲得564ydsでライスボウルレコードを更新。甲子園ボウル、日大戦。残り3秒でRB横山が逆転のTD。甲子園ボウルでは実に30年振りの日大戦勝利となった。 2007年度のチームは前年度の甲子園ボウル敗戦からスタートしている。 当時の対戦相手は強力なタレントを有する法政大学であったが、中でも特筆すべきはそのフットボールへの理解力だった。試合のVTRを見返すたびに彼らのフットボールに対する真摯な姿勢を感じ、何よりもフットボールの根源的な楽しさを感じている彼らが羨ましく見えた。春のシーズンがスタートするまで、自分達らしく、またファイターズらしいチーム創りとは何かということを念頭に置き、様々な意見をぶつけ合った。そうして我々は日本体育大学と春の初戦を迎える。もともと下級生から試合出場経験に恵まれた人間が主体のチームだったこともあり、それぞれ心のどこかに「自分達はやれる。」といった慢心があったに違いない。また本当の意味での「覚悟」を持った4年生もいなかっただろう。試合が終わってみれば、スコアは7対7である。戦術、運動能力、準備量、その時点の我々にとってそんなものは全く関係なかった。 結果として07年度のファイターズは甲子園ボウルで日本大学に勝利し、ライスボウルでは松下電工に挑戦することになる。それでもチーム全体が「本当のファイターズ」になることができた期間は立命館大学戦の2週間前からライスボウルまでのわずかな時間だったように思う。おそらくこれは07年度のチームに限ったことではないだろう。「本当のファイターズ」とは一体何なのか。社会人になった今でもそれが懐かしくて、ふとグラウンドを訪れると自分の心はそれに震え昂る。そんな本当の意味を後輩の皆にも感じてもらい、フットボールに取り組んでもらいたいと思う。(QB 三原 雄太)100関西学院大学(7-0-0)立命館大学(6-1-0)京都大学(3-4-0)関西大学(3-3-1)神戸大学(2-5-0)同志社大学(1-5-1)近畿大学(3-4-0)龍谷大学(2-5-0)関学大立命館京都大関西大神戸大同志社近畿大龍谷大○○○○○○○●○○○○●●○●●○○△●●●○●●●○△●●●●●●○○●●○31-2845-742-1457-738-048-2128-3135-2062-07-4514-1721-1410-1314-4217-1414-1020-207-5714-2110-1431-2814-170-3820-3513-1020-2028-3121-2421-480-6217-1424-247-567-420-3030-1956-742-730-019-30氏 名位置氏 名□ 第62回毎日甲子園ボウル(23回目の優勝) 関西学院大学 41ー38 日本大学□第61回ライスボウル 関西学院大学 38ー52 松下電工インパルス■メンバー表部 長芝野松次郎 主将岡田 拓郎監 督鳥内 秀晃 主務大石 雅彦位置WR秋山 武史高等部コーチ出口 雷太DB泊  大輔RB遊馬 靖晶TR安藤英理子AS中田 圭亮DB磯野 元浩高等部コーチ中村 友亮MGR岩辺 憲昭OL中山 直紀AS長澤 憲彦MGR大石 雅彦AS林  俊也K/P大西 史恭DL林  正浩OL岡田 拓郎TE韓  高志MGR奥田奈津子DB笠原 彰洋OL福田 将貴LB藤田 洋輔OL上村 圭史DB古川 高之TR河島 英人DB前田  竜高等部コーチ川田 哲也WR萬代 晃平WR岸  千貴MGR北村  仁WR水原  剛QB三原 雄太DL國方 雄大TE三宅 教博LS小林雄一朗DB山口  優WR榊原 貴生DB山本 幸司LB佐藤 之倫高等部コーチ杉本 啓輔RB横山 昌太AS高都持勇人LB義政 良太MGR樽井 俊晴中学部コーチ呂  篤史■秋季リーグ戦(49回目の優勝) 「本当のファイターズ」とは80th Anniversary 20212007

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