関西学院大学アメリカンフットボール部|創部80周年記念誌
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○○●●●△2008年11月30日、神戸ユニバー記念競技場にて。第5節、京大戦。守備のビッグプレーで宿敵京大に完封勝利。第7節、立命戦。立命館の執念の前に屈す。リーグ3連覇の夢は絶たれた。第7節、立命戦。終始劣勢を強いられる苦しい展開に。 我々が掲げたスローガン『Over The Limit』。私は、常にこの言葉を口にし続けた。チームを牽引するためにと、自分へ言い聞かせるために。1年間、口にし続けた。 08ファイターズの4年生は、1年生で立命に敗れ、関西2位。2年生で関西リーグを制覇し、甲子園ボウルで法政に敗れ、学生2位。3年生で甲子園ボウルを制覇し、ライスボウルで松下電工(現パナソニック)に敗れ、日本2位。一つずつ階段を上ってきた世代であった。ただ、こういった文章では表現することなど到底出来ない、各世代がそれぞれ必死の思いで築いた功績であり、我々のチームにとって比較対象となるものではない。とはいえ、我々の目標は一つしかなかった。社会人に勝って日本一。前年のチームがあと一歩の所まで辿り着きはしたが、簡単でないことは判っていた。体験があるからこそ、その難しさを重々感じていた。何をすれば成し遂げられるのか?無論、答えなどあるはずがない。ただひたすらに、自分達が信じたことを遂行するしかない。それが正しいのかどうか、その瞬間には誰も判断が出来ない。 そして、我々は掲げた目標に向かい走り続けたわけだが、結果は関西リーグ最終節(対立命館大学)で敗北し、関西学生2位。目標には辿り着けなかった。自分達がしてきたことは正しかったのか?もっとやれたのではないか?様々な思いが駆け巡っていた。ただ、全てが終わったその瞬間でも、答えは判らなかった。 引退した後、改めて『OverThe Limit』について考えてみた。『限界を超える』という、言ってしまえば矛盾する言葉。一年間、口にし続けたこの言葉が、チームの一人ひとりにどう伝わったのかは判らない。ただ一つ言わせていただくと、私が伝えたかった『Over The Limit』とは、言い換えれば『成長し続けよう』ということだ。 ファイターズには、日本一という高みへの挑戦を続けて欲しいと思う。誰よりも挑戦し、成長することが、日本一への唯一の道のりである。日本一の高みに辿り着いた時、見える何かを語ってもらう日を楽しみにしている。(主将 早川 悠真)101関西学院大学(6-1-0)立命館大学(7-0-0)関西大学(3-4-0)京都大学(3-4-0)近畿大学(2-5-0)神戸大学(4-3-0)甲南大学(2-4-1)同志社大学(0-7-0)関学大立命館関西大京都大近畿大神戸大甲南大同志社● 7-17○ ○ 43-0○ 51-0○ 44-732-19○ 17-7○ 34-314-13○ 34-0○ 27-7● ● 3-34○ 40-719-3231-2110-24● 0-43● 13-1421-31○ 27-9○ 23-3● 0-51● 0-34● 7-40● 9-27● 7-35● 7-44● 7-27○ 24-10● 3-23○ 35-7● 3-45● 0-44○ ● 0-13● 3-1723-1314-14● 0-24● 0-20● 7-45● 7-28● 0-7● 13-24○ 45-3○ 24-0○ 44-0○ 20-0● 45-713-23△ 14-14○ 28-7○ 13-0○ 7-0○ 17-3○ 24-13○ 24-10● 10-24■メンバー表部長芝野松次郎主将早川 悠真監督鳥内 秀晃主務酒井 佑輔氏 名氏 名位置位置OL島田 隆至LB青山 孟嗣 AS鈴木隆太郎RB浅谷 貴之OL高橋 良平AS足立 憲昭RB多田羅 翔啓明コーチ阿部 景太 DB徳井 啓介OL荒牧  知TR五十嵐靖幸DB内藤 久亮TR石井 孝行 WR中井 浩平AS中井 英之RB石田 康秀RB稲毛 照孫 TR中島 大輔TE中山 智史WR太田  薫DB畑中 壮太AS岡野 友樹DL早川 悠真LB岡本  晃LB深川  匠OL岡本 倫一OL尾崎 克太DB福田 健吾MGR梶原  遊中学部コーチ藤本 正太DB藤本 浩貴WR金村 修煥QB加納 友輔AS藤本 悠介TE川上絵里佳MGR前川 大輔RB川上  礼AS松井貴一郎K/P松本 圭史中学部コーチ川阪 尚範AS美尾野俊將DL川島 康史DL黒澤 拓朗RB南浦 正典QB幸田謙二郎啓明コーチ南川 惇貴MGR後藤 哲侍高等部コーチ山口 裕久RB芳野 侑三MGR酒井 佑輔LB坂戸 遼平OL廖  孝祐■秋季リーグ戦(2位) Over The Limit80th Anniversary 20212008

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