関西学院大学アメリカンフットボール部|創部80周年記念誌
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●●●●●●●○●●●●●●○○●●●●●○○○●●●●○○○○○●○○○○○●●●○○○○●○●○○○○○○○2013年1月3日 東京ドームにて社会人に果敢に挑むFGで試合を決める堀本 部歌『Fight on, Kwansei』に“Be proud of the victors name”とある。勝利者の名にプライドを持て、と言われているのであって「ファイターズはこうあるべきだ」とは言われていない。しかし、勝手に“べきだ論”をつくりあげ、自分たちの“色”を出せずにいたのが我々、2012年度の4年生だ。 我々が入部して2年間、甲子園ボウルに行けなかった。3年生の時、松岡主将率いるファイターズは学生日本一を勝ち取った。松岡さんをはじめとする4年生が示す方向に疑念を抱く者はいなかった。「勝つべくして勝つ」を見せられた様な気がした。俺達もこうならないと…。 我々は全員が不器用で口下手。自身で明確な目標を立てられない我々が頼れるのは昨年の4年生の姿だけ。言動を感情に任せ“その姿”になりきろうとした結果、シーズンインからチームは空中分解した。今日の意味を考えて体現する人間は一人もいない、とにかく「ファイターズはこうあるべきだ」で塗り固めていった。 春シーズン、今までに無いというぐらいチームは負けた。日本大学戦10-23、関西大学戦30-34、大阪産業大学戦7-14…。ただ、負ける度に現実を受け止めるようになっていった。塗り固めたものを解き、自らの心で考えた答えを口に出す者が増えていった。 松岡さんは松岡さんであり、主将梶原が明日から松岡さんの様になれる訳がない。こんな簡単な事に気が付いたのは春シーズンが終わってからだった。 これからの現役4年生の皆様へ。歴史を背負い、多くの人の想いを背負えるのは“その1年間”以外は一生来ないかもしれない。その貴重な時間を噛み締めて欲しいという思いの一方で、その1年間は他人の為にあるのではなく、自分の為にあるべきだと考える。正しいのか、間違っているのかは自分で考えるだけ無駄なのかもしれない。歩む道が正しい道であることを試合に勝つことで立証して欲しい。試合に勝つことで、その集団は自ずとチームになっていく。こうして“その年のファイターズ”が出来上がる。だからこそファイターズは強くあり続けられると考えている。 貴方はチームの勝利の為に何ができるのか。この1点だけを考えぬいて欲しい。(主務 鈴木 裕章)105関西学院大学(7-0-0)立命館大学(6-1-0)関西大学(5-2-0)京都大学(4-3-0)龍谷大学(1-6-0)神戸大学(3-4-0)同志社大学(0-7-0)近畿大学(2-5-0)関学大立命館関西大京都大龍谷大神戸大同志社近畿大27-028-027-763-066-641-055-60-2727-029-067-1356-736-344-100-280-2726-1446-050-924-1023-37-270-2914-2628-017-1531-031-170-6313-670-460-2821-2813-716-206-667-569-5015-1728-210-413-3610-240-317-130-326-5510-443-2317-3120-167-1048-032-010-70-48■メンバー表部長芝野松次郎主将梶原 誠人監督鳥内 秀晃主務鈴木 裕章氏 名氏 名位置LB高吹 健一高等部コーチ石倉 佑樹中学部コーチ竹島 和輝AS多田 隼人AS石森 一基RB谷村  望TE榎  恭平OL徳植 貴大QB遠藤 洋紀LB鳥内 貴央MGR大石 義晃AS中戸 進哉AS岡本 陽介QB畑 卓志郎WR押谷  翔SNP浜内 健志TR柿原 伸隆WR廣田 成則DL梶原 誠人AS藤原 好嗣TE金本 啓志DB保宗 大介LB川端 拓郎K/P堀本 大輔DL岸  雅大DL前川 貴史WR岸本  岳WR南本 剛志MGR木戸 友紀RB望月 麻樹TR木村 風香TR森岡 孝介TR金城  諒WR森本 晋平DB高  健大DL安井 幹人RB後藤 大和WR小山 泰史RB安田  遼H櫻間 康介高等部コーチ山本 康平啓明学院コーチ塩田 浩樹LB山本 脩介高等部コーチ芝川 承平中学部コーチ脇田 純司MGR鈴木 裕章OL和田 将司■ 西日本代表校決定戦  関西学院大学 68-7 名城大学■ 第67回毎日甲子園ボウル(25回目の優勝)  関西学院大学 20-17 法政大学■ 第66回ライスボウル  関西学院大学 15-21 オービックシーガルズ位置DL朝倉  舜■秋季リーグ戦(52回目の優勝)勝利の為に何ができるのか80th Anniversary 20212012

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