関西学院大学アメリカンフットボール部|創部80周年記念誌
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●0-6○●●●●●●○○●●●●○○○●○●○○○○○●○○○●●●●○○○●○○○○○○○○●●●●●●●●●○○3-490-417-3120-176-02017年1月3日 東京ドームにて安定したキッキングチームが原動力となるK西岡立命エースRBを完封 2016年度シーズンのスローガンは“Fight Hard”である。部歌『Fight on, Kwansei』の歌詞にある“Fight hard so we will win the game”という一説から引用し、フィールドの内外を問わず、常に勝つために行動し、互いに高いレベルで厳しく要求し合うことができる集団を目指そうという思いを込めた。この年は6月のメキシコ遠征に加え、甲子園ボウルの西日本代表校決定トーナメントルールが大きく変更された特別な年でもある。 立命館大学戦を2試合とも勝利することができたのは主将山岸明生の言葉でチームが一つになったからだ。彼はマザーテレサの言葉をとても大切にしていた。「思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから」厳しいシーズンを歩む中でチームがどのような状況になろうとも、彼は主将として自分たちが目指すべき目標を示し続けた。「どうやったら勝てるか、考え続け、行動し続け、自分たちの運命を変えてやろう。最後にあいつらが笑う姿を想像してみろ。こんなところで負けられない。全員で日本一になろう」彼の言葉でチームの雰囲気が引き締まり、甲子園ボウルへの出場権を勝ち取ることができた。厳しい試合を仲間と共に乗り越え、勝利をつかむことができたあの経験は何にも変えることができない私の財産だ。 チームの中で自分にしか果たすことができない役割は何なのか。この問に私は1年間悩み続けた。結局この問の答えを見つけることができないままシーズンを終えてしまった。今思えば立場にとらわれすぎて自分の思いに素直に行動できていなかったのかも知れない。私は周りが見えない「真面目」なだけの人間で、勝つことに対して「本気」の人間になれていなかったのだろう。この問いの答えは母校の啓明学院に教師として戻った今も探し続けている。私のフットボール人生で関わった全ての方々に感謝し、新たなステージでこれからも本気で“Fight Hard”し続ける。(副将 安田 拓)109立命館大学(6-1-0)関西学院大学(7-0-0)関西大学(5-2-0)京都大学(2-5-0)神戸大学(1-6-0)龍谷大学(4-3-0)同志社大学(1-6-0)甲南大学(2-5-0)立命館関学大関西大京都大神戸大龍谷大同志社甲南大6-2210-628-366-048-041-1349-322-637-234-731-631-335-741-06-102-3724-2022-635-1430-031-73-287-3420-2417-024-2816-017-200-666-316-220-177-1717-30-483-3114-3528-2417-713-417-350-300-163-177-250-230-1425-723-014-0■メンバー表部長池埜  聡主将山岸 明生監督鳥内 秀晃主務石井 宏典氏 名氏 名位置中学部コーチ浅野 太郎K/P西岡慎太朗TR足立  喬TE西田健一郎WR池永 拓矢RB野々垣亮佑H石井 宏典RB橋本 誠司QB伊豆 充浩DLパング航海RB市原 佑樹WR藤原 祐樹TR井上 由梨WR細川 光紀LB岩田  陸DL堀川  剛DL大野凌一郎TE堀口将太郎MGR大村  歩AS前川 博輝DB岡本 昂大高等部コーチ真砂  陣OL松井 和史WR荻原汰二郎LB松尾 卓治RB加藤 隆之DB松嶋 秀斗RB北村  翔AS木下 和洋TR松田  憲DL松本英一郎OL清村 壱成RB松本 直樹OL藏野 裕貴AS三浦 慎也DB小池 直崇OL幸泉 泰河WR水野 良祐AS幸田晃太朗DL元原 康輔MGR小桜 資広高等部コーチ安田昂志郎DL安田  拓WR芝山 拓哉LB山岸 明生DB杉本 紘一LB山野  将TE杉山 大地OL高橋良太朗DB山本 泰世LB山本 祐輝中学部コーチ辰巳 智啓WR/QB中根 弘人AS吉岡 晃平■ 西日本代表校決定戦 WESTERN JAPAN BOWL  関西学院大学 26-17 立命館大学■ 第71回毎日甲子園ボウル(28回目の優勝)  関西学院大学 31-14 早稲田大学■ 第70回ライスボウル  関西学院大学 13-30 富士通フロンティアーズ位置■秋季リーグ戦(55回目の優勝)Fight Hardし続けた1年間80th Anniversary 20212016

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