関西学院大学アメリカンフットボール部|創部80周年記念誌
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●●●●○○○○○○○○●○●●○●●○○○●●決定戦で試合を決めるインターセプトLB海崎2021年12月19日 甲子園球場にて甲子園優勝でシーズンラストゲームを締めくくる 残り10秒。ファイターズの勝利が決まり、カウントダウンの声が聞こえ始めた。その声は次第に大きくなり、残り5秒になると目の前に立っていたQBが崩れ落ちそうになった。下級生ながらスターターとなり、想像できないほどの重圧がかかっていたから、無理もない。周りの4回生は「まだ気抜くな、試合は終わってへんで。」とハドルで声をかけ支え続けた。これがファイターズの4回生の姿なのかと思う。時計が0になり彼を中心に静かに抱き合った。甲子園ボウル出場をかけた立命2戦目、この4年間で最も印象に残っている瞬間である。 2021年は青木が主将となり始まったが、その道は順風満帆では無かった。コロナウイルスが猛威を奮い、春シーズン前は立命や関大と戦っているのか、コロナと戦っているのか分からなくなった。時にはコロナ関係のミーティングばかりに、ミーティング部なのかと錯覚する事さえあった。そんな苦しく、先の見えない状況でも、皆がチームのために自分を律してくれた。これが2021年ファイターズの強みだったと思う。 春の関関戦の敗戦もチームに大きな影響を与えた。無敗で迎えた春の最終戦。結果TDを1つも取れず敗戦。これを機に0から再スタートした。この経験がなければ日本一は無かった、逆にチームには必要であった。 Fighterのユニホームを着ている限り、負けるつもりで準備し、試合することはない。しかし、負けることもある。大切なのは負けや失敗をどう活かすか。これはフットボールに限ったことではなく人生にも共通して言える。今後のファイターズにも失敗や、敗戦することもあるだろう。しかし、負けることが悪ではなく、負けたことから何も学ばないことが悪である。負けた原因を探る。次、負けないためにはどうするか、勝つために何が足りないか考え、実践する。この繰り返しがファイターズを強くしてきたのだ。たとえ負けても、考えて、考えて、考えれば最後に抱き合える瞬間が必ず訪れる。私がファイターズで学んだことである。(副将 朝枝 諒)Div.1Aブロック立命館神戸大近畿大桃山大立命館大学(3-0-0)神戸大学(1-2-0)近畿大学(2-1-0)桃山学院大学(0-3-0)Div.1Bブロック関学大関西大京都大同志社関西学院大学(3-0-0)関西大学(2-1-0)京都大学(0-3-0)桃山学院大学(1-2-0)45-2142-079-021-4510-735-140-4217-1034-190-7914-3519-3420-1045-048-710-2035-1434-60-4514-3510-130-796-3413-10■メンバー表部長池埜  聡主将青木 勇輝監督大村 和輝主務市川 直輝114■秋季リーグ戦(58回目の優勝)2021年の1部リーグの開催方式は、新型コロナウイルス感染拡大を受け2ブロック制のリーグ戦を実施。 ■Div.1順位決定戦 関西学院大学 (B-1位) 28-25 立命館大学(A-1位)■西日本代表校 決定戦 WESTERN      JAPAN BOWL 関西学院大学 34-  24 立命館大学■第76回毎日 甲子園ボウル (32回目の優勝) 関西学院大学 47-7 法政大学氏 名氏 名位置位置K永田祥太郎DL青木 勇輝TR仲田 真由LB赤倉 航希DB西脇  玲OL朝枝  諒TR萩原  楓RB安西 寛貴SNP石本  弦WR鳩谷  光MGR市川 直輝啓明学院コーチ浜野健太郎DB和泉 智也DL原田凌太郎WR東尾 洸介AS岩﨑健太朗QB平尾 渉太TE遠藤 壮真OL福田 倫土DL岡部 亘成OL二木 佑介MGR小野 七美WR鏡味 巧磨DL細辻慎太郎RB前田 公昭DB北川 太陽DL前田健一郎久門 慶太LBOL牧野 隼大TE栗田 陸玖AS松嶋 夏生WR黒津 大和DL小林 賢也TR三星 卓巳DB三村  快DB近藤 雄太RB齋藤  陸DB宮城 日向DB澤田 康太中学部コーチ村上 達哉MGR山口 芽生OL高川 雄瑚DB竹原虎ノ助QB山中 勇輝TETR吉永 裕基辰巳  僚OL田中 琢己LB手塚 大介AS堂下 翔生LB都賀  創WR戸田 龍太DB永嶋 大聖I will80th Anniversary 20212021

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