関西学院大学アメリカンフットボール部|創部80周年記念誌
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鳥内監督ラストイヤーWJBリーグ 立命大戦甲子園ボウル 早稲田大戦ライスボウル 富士通フロンティアーズ戦WJBリーグ 立命大戦ライスボウル 富士通フロンティアーズ戦大村新監督就任甲子園ボウル 日大戦甲子園ボウル 日大戦362020年 大村監督新体制でのファーストイヤー。RBの鶴留が主将となり、スローガンは「Blue GRIT」としてチームは始動したが、新型コロナ感染症が拡大し、政府による緊急事態宣言が出されて3月後半から練習ができなくなった。その後は2ヵ月半の活動自粛で個人での自主トレーニングしかできない状況に。6月下旬にフィールドでの人数制限20人で練習が再開されたものの、7月には感染者が発生して部活動は完全に停止。チームドクターの専門的な助言を受けながら、厳しいルールをガイドラインにまとめて大学に提出し、練習が再開できたのは8月1日。対人のヒットが認められたのは8月の終わりだった。 リーグ戦も10月からの実施でトーナメント方式となり、同大、2019年 鳥内監督が2019年度終了をもって退任することを公表。寺岡主将は「BLUEOUT」とし、春にはNFLシアトル・シーホークスの元ディフェンスコーディネーターのロッキー瀬戸氏を招いて安全性を重視したショルダータックル基本の「シーホークタックル」を学んだ。また、南ルイジアナ大学から守備コーディネーターのランス・ギドリー氏を招いて集中的に守備の戦術・技術について教授を受けた。 秋のリーグ戦は、全勝同士の最終戦で立命大に7-16と敗れ、西南学院大、神戸大と毎週の試合を何とか乗り切って西日本代表校決定戦で立命大と再び対戦。リーグ戦時とは異なり、第1QにRB三宅が2本の独走TDを奪って主導権を握り、守備が3インタセプトを記録するなど相手のミスを誘って21-10で4年連続の甲子園ボウル出場を決めた。甲子園ボウルは早稲田大との2年連続の対戦。第3Qには28-27とリードされたが、第4Qに逆転してそのまま逃げ切り、連覇を果たした。ライスボウルは富士通のQB高木のパスとRBグラントの攻撃を抑えることができず、前半に28-7とリードを奪われ、後半も追加点を許し、2TDを返すのが精いっぱいだった。 この年をもって鳥内監督が28年間の監督、1986年からのコーチ時代を含めると35年間のファイターズ指導者人生に終止符を打った。新監督には大村和輝アシスタントヘッドコーチが就任した。

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