国際交流の推進、学業との両立推進)、スポーツメーカーとの協同によるブランディングの構築など、学生マネージャーとともに日本一魅力あるチーム作りに向けて新たな取り組みの展開を図った。 これらの取り組みを1990年代、2000年代に進めてきたことが、厳しい競争の中で日本一を争うレベルを維持することにつながり、大学からの一定の理解も加わって新たな指導者の招聘が実現した。2009年には大村和輝コーチ(現監督)が就任、2018年には香山裕俊コーチ、2021年には梅本裕之コーチがそれぞれ就任した。 また、2003年に発生した部員の夏合宿における死亡事故に際しては、平松一夫部長と伊角ディレクターがその対応の陣頭指揮をとった。2018年の日本大学との定期戦で発生した問題には、池埜聡部長と小野宏ディレクター(2013年より就任)のもと、野原亮一(2018年にコーチより転身)も加わったAD3名とともに対応に当たった。このように部の危機管理体制にあっては、部長・副部長とディレクターチームが緊密に連携をとって、部員やその関係者、そして監督・コーチらを支えつつ対応する体制を構築している。注1: 平田竹男 中村好男 共著 「トップスポーツビジネスの最前線 『勝利』『マーケット』『普及』のトリプルミッション」(講談社、2006年7月) 2021年4月、関西学院大学は体育会活動を正課外教育と位置づけ、競技スポーツを通じて関西学院の教育理念を体現する学生を育成することを目指して「関西学院大学競技スポーツ局(KGAD)」を設立した。これからの10年、20年はKGADと歩みを共にして、より関西学院の教育活動を担う役割を果たしていくチームとなっていく。 それと同時に、アメリカンフットボールという競技の普及・発展にファイターズとして更に貢献し、フットボールの教育的価値、競技の魅力を更に発信していく。「フットボールの発展なくしてファイターズの発展なし」である。 ファイターズが日本一魅力あるチームを目指し続けるうえで、ディレクターチームが担う役割は大きく、これの維持・向上・発展も重要な課題の一つである。41魅力あるチーム作りファイターズシニアファイターズブルーナイツ初等部フラッグ初等部フラッグ・大学教育の一翼を担う (全人教育としてのクラブ)・学院のブランド形成に寄与・学院の帰属意識強化・ファン・デベロップメント・フラッグフットボールの普及・アメリカンフットボールの普及ビーナス啓明中学高等部HF啓明高校中学部JFフットフットファンクラブ小中学生一般ファン目標:日本一・すぐれた人材の確保・質・量の高いコーチング・環境の整備・後方支援の充実関西学院大学ファイターズOB会後援会関学同窓会関学教職員高校教員対戦チームマスメディア地域住民一般企業文部科学省関西学生連盟他競技・大学からの支援・OB会からの援助・入場料収入・グッズ等の販売・広告費用在学生高校生財源の確保社会人チームスポーツ財団日本一魅力のあるチームを目指してファイターズのトリプルミッション社会的価値勝利資金
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