徳永 真介(1998年卒) 1941年にたった数名の有志の方たちにより産声をあげた関学アメリカンフットボール部。2021年で80周年を迎え、OB・OGの総数は1,800人を超えてかなりの大所帯となった。2021年4月時点で1,860人になり、30年前の1991年時点では674人であった事を踏まえると、この30年でOB・OGの人数は約3倍になったのである。一学年あたりの人数が昭和の時代の約20~30名と比べ、平成に入ると約40~50名に増えた事もあり、これからもOB・OGの人数が増える事が予測される。あわせて、OB・OG会の最も重要な役割である現役支援についても記載したいが、これだけ多くのOB・OGがいる中においても会費の納入率が2020年度には約90%となって、現在もその水準を保っている事を考えると、規模とその結束の固さにおいて日本でも有数のクラブである事は間違いないと言えるだろう。 毎年のチームへの寄付支援はもちろんのこと、第3フィールドを作る際や、関西学院創立111周年、125周年のプリンストン大学招聘の際などにその都度、OB・OGへの寄付を募り、学院・チームへ支援してきた実績がある。また、会費の納入促進においては、銀行口座自動引落しを導入した事に加え、今はなくなってしまったが2000年に「FIGHTERS OB CLUB」ブランドのクレジットカードを作成し、クレジットカードから自動で引き落とされる取り組みも導入した。FIGHTERSカードで決済した金額の一部が現役支援にまわる仕組みにもなっており、当時としては斬新な取り組みであったが、クレジットカード会社の方針転換により2011年6月30日をもって独自ブランドの継続は叶わなくなった。しかし、ファイターズブランドのカードではないもののクレジットカードからの引き落としは、銀行口座引落しとともに現在も続き、これらの地道な納入促進活動が実を結び、約9割の高い納入率へと繋がっている。 チームへの最も大きな支援としては、ファイターズホールの復興が挙げられる。ご存知のとおり、1980年から1995年までの15年間、故岡田宏一OBのご厚意により西宮市広田町にあるご自宅の一角をファイターズホールに提供していただいていた。しかし、1995年に起こった阪神淡路大震災の影響を受けてやむなくホールは閉鎖となった。 2014年に第3フィールドの近隣においてミーティングや治療を行える多目的ホールが必要であるとのチーム側からの要望を受け、中古戸建ての物件を購入し改装を行い2015年度にファイターズホールが復興する事となった。物件取得価格6,600万円、改装および諸費用で3,400万円を掛けた総額約1億円の大プロジェクトである。ファイ54約90%のOB・OG会費納入実績ファイターズホールの再建OB・OG会の歩みと、これから…8
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