ターズ基金より3,400万円を捻出し、一般会計と寄付金により残額を10年で返済する予定であったが、たくさんのOB・OGの支援のもと寄付金として集まった3,000万円に加え、一般会計からの3,600万円を返済にまわして、予定より4年早い6年(2020年1月)での完済となった。2015年7月から入居が始まり、現在もミーティングスペースや治療スペースも含めて大いに活用されている。 数々の寄付活動を行ってきたOB・OG会だが、1992年から2019年シーズンまで28年間にわたり監督を務めていただいた鳥内秀晃監督の勇退にあたり、「ありがとう鳥内監督プロジェクト(ATP)」という有志の会が発足され、鳥内監督への慰労金としての寄付金2,300万円が数ヶ月で集まった事は特筆すべきこととして記しておきたい。 ここまで記載したとおり、人数および会費収入の増大を受けて、任意団体(権利能力なき社団)として運営していく事の限界について、2013年頃から問題提起され議論されてきた。加えて、ファイターズホールという資産を持つ事になったOB・OG会にとって、法人化への道は不可避となり、2021年3月の総会での承認を経て、正式に法人化プロジェクトが立ち上がり、5回にわたる公開検討会において集まった多くの意見をもとに、約1年をかけて2022年3月30日にOB・OG会が法人化され、一般社団法人 「KG FIGHTERS CLUB」が設立された。これにより任意団体だと銀行口座の管理を個人名義でしないといけない問題や、不動産の名義も個人名義での登記が必要で、その名義を変える度に多額の登録免許税がかかってくる問題などが解消され、また事務作業の効率化のための各種サービスとの契約行為を法人としてできるようになった。なにより、法人化された事によりガバナンスを強化し、透明性を高めて、OB・OG同士の結束をさらに強くし、現役へのサポートを持続可能なものにしていく必要がある。これから20年後、50年後も強いKG FIGHTERSでい続けてもらうために、今後も「KG FIGHTERS CLUB」の活動へのご協力を何卒よろしくお願いしたい。55一般社団法人「KG FIGHTERS CLUB」の設立
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