関西学院大学アメリカンフットボール部|創部80周年記念誌
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○51-0○7-6○16-7●7-16○7-0●0-7●0-51●6-7フラッシュボウルシリーズ10周年記念ドリームマッチ。オール関学対オール京大。オール京大QB小川に群がるオール関学DE森栄市、川田。秋季リーグ50回目の関京戦。関学守備は京大をわずか81ヤード、3得点に押さえた。対立命館4年振りの勝利。爆発的な得点力を誇る立命館攻撃を1TDに押さえた。神田OBがオフェンスラインコーチに。4年振り40回目の甲子園出場。残り時間59秒から76ヤード、奇跡のタッチダウンドライブ。劇的な同点優勝を飾った。甲子園ボウル。残り59秒から76ヤードのTDドライブ。同点のTDパスを受けたWR竹部。甲子園のレフト側エンドゾーン左隅には関学の勝利の女神が宿っているのか。 過去3年間京大・立命に負け続け、今年負けてしまえば1度も甲子園ボウルを知らないまま卒業してしまう、という後のない状況で我々の学年はスタートした。 なんとか「勝とう」「変わろう」ともがいていた春、大きな壁が立ちはだかった。関東最強の法政大学。6月のヨコハマボウルで我々は完膚なきまでに叩きのめされ、我々は初めて日本一と言う大きな目標の高さを認識させられた。 夏を越え、とうとう勝負の秋のリーグ戦を迎えたが、初戦、2戦目と勝ち進む中、2つ目の大きな転機が訪れる。3戦目の近大戦。7―6と勝利を拾えたものの、試合は我々が完全に相手に気迫負けするという最悪な内容で、我々4年生の気持ちの緩みが噴出した試合であった。「我々は弱い」という法政に思い知らされたはずのことが薄れていたのだ。鳥内監督に「お前らは本気やない!」と一蹴された我々4年生は遅まきながらようやくまとまり始め、情けない話であるが、この時本当の「97年度」「4年生」のスタートを切ったのである。 生まれ変わった我々は4年ぶりに立命に勝利、京大も撃破しリーグ優勝を果たした。そして、我々にとっては4年ぶりの甲子園ボウルで、法政と再戦。しかしながら結果は21―21の同点に終わり、97年度のシーズンは終わった。 やはり本当の本気になって過ごした時間が短かったことがこの結果にあらわれていた。生まれ変わるのに3回もかかった我々に完全なる勝利は待っているはずもなかったのである。「日本一」という目標の重さを痛感させられた年であった。(主将 米澤 順司)関西学院大学立命館大学京都大学近畿大学神戸大学大阪産業大学甲南大学関西大学関学大立命館京都大近畿大神戸大大産大甲南大関西大○○○○○○○○○○●●○●○○○●●○●○●●○●○●○●●○●○●●●●○●○●●●●○●●20-336-045-031-1233-2034-952-1742-73-2020-3321-147-2213-337-149-3414-2125-1510-170-3617-5222-715-2528-1920-350-453-1317-1019-2823-1412-317-4214-3735-2014-237-523-240-4921-3131-5424-3114-12□第52回毎日甲子園ボウル(20回目の優勝) 関西学院大学 21-21 法政大学■メンバー表部 長宮田 満雄主 将米澤 順司監 督鳥内 秀晃主 務石割  淳52-749-024-354-3131-2412-1431-21位置マネージャー今井 達雄マネージャー上原 虎彦トレーナー境 一聡氏 名氏 名位置QB高橋 公一トレーナー安積 亮一LB谷村 光彦マネージャー石割  淳OL伊藤 薫TE中川 敬介WR今井 一也中学部コーチ袴田 浩文DB廣瀬 満知OL牧野 裕一LB梅田 直樹中学部コーチ桝田 幸嗣OL松江 昭夫K/P太田 雅宏LB金井 建男RB松田 宗門RB草野 智行高等部コーチ松田 泰秀DB久乗 健次DB村岡 真介DB小谷 泰久高等部コーチ村野 稔DE望月 岳史LB坂井 剛高等部コーチ森本 政志OL崎山 隆司OL米澤 順司DE菅田 充浩RB渡辺 真一RB千田新一郎トレーナー渡邊 恭次■秋季リーグ戦(43回目の優勝)90越えられなかった最後の壁日本一という目標の重さ80th Anniversary 20211997

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