○21-0○12-7○19-7●6-10●7-12●7-19●0-21ライスボウル、アサヒ飲料戦。ボールを掻き出すミーンなタックルでファンブルを誘う。石田。2002年1月3日、東京ドーム。ライスボウル初制覇。ライスボウル、アサヒ飲料戦。キッキングのビッグプレーでモメンタムを引き寄せた。ライスボウル、アサヒ飲料戦。第2Q、パント隊型から榊原が突進。第1ダウンを獲得。 前年、勝てると思って臨んだ甲子園ボウルで無様な敗戦を喫した理由は、その先にあるライスボウルを意識してしまったことにあった。新チームは関西リーグ3連覇、甲子園ボウルでの雪辱という困難な戦いに向かうのに、その先にある夢のような目標を掲げて大丈夫なのかという疑問も浮かび上がった。しかし、一段高いレベルを意識しないと上手くならない。ライスボウル制覇という明確な目標を持つことで春の試合から社会人チームに勝つことを想定した練習、試合をすることができた。もちろんプレッシャーもあった。秋の大一番の立命館大学との試合が一番辛かった。高い目標を掲げて道半ばで敗れれば「それ見たことか」と批判 されることは分かっていた。京都大学戦、甲子園ボウルでも同じ苦しみを味わったが、立命戦という厳しい局面を乗り切ったことで、抱えていた負の要素が一気にプラスへと転化された。限界に近い状態にありながら「心のエネルギー」を失わずにいた。「自分たちが立てた目標にいよいよ本当に挑戦できる! 最後の力を振り絞って残りの時間でとことん準備したい。」そんな気持ちが下級生にも伝わった。今までに感じたことのない空気、ムードがチームを包みひとつになった瞬間であった。夢をためらわずに言葉にし、その言葉に魂を宿らせること。そのことの素晴しさを実感した一年であった。 卒業後、アリーナフットボール、NFLヨーロッパでプロ選手としてプレーしたことで感じたことがある。アメリカではコーチと選手には明確な線が引かれている。しかし、様々な環境、条件、文化が異なる日本では違うと感じる。選手が成長するためには厳しい練習にも取り組まなければならない。頂点を極めようと思えば主体的に強い意欲と目的意識を持って長い期間にわたって自分と向き合うことが必要となる。「やらされる」のでは成長しない。「自分から夢中になって厳しい課題に取り組む」ことができるようになるには、やはりフットボール自体を面白くて仕方がないと感じられるようになることだ。 「Make up the vision〜有言実行〜」のスローガンの下スタートした2001年度ファイターズは、「ライスボウル制覇」というVISIONを掲げ、“夢”を“現実”にする為に取り組んだ。そして2002年1月3日にファイターズの歴史に名を刻んだ。(主将 石田 力哉)94関西学院大学(7-0-0)京都大学(5-2-0)立命館大学(6-1-0)甲南大学(2-5-0)神戸大学(2-5-0)同志社大学(2-5-0)近畿大学(4-3-0)大阪産業大学(0-7-0)関学大京都大立命館甲南大神戸大同志社近畿大大産大○○○○○○○●●○●●●●●●○○●○○○○●●○○○○●○●●○●●○●●○○○○●●●●●●34-1310-679-763-2654-027-1013-340-1341-027-013-058-047-068-07-790-410-5817-014-77-3126-630-270-470-1711-1015-300-540-6827-1410-1110-2110-2731-730-1521-107-667-200-343-1410-387-650-1065-710-066-720-734-014-338-10氏 名氏 名位置OL中村聡一郎LB野田 享司DB植田 勘介中学部コーチ野村 慶和RB畑 英理RB岡 伸治LB弘中 大士高等部コーチ岡本 國宏RB尾住 英昭LB星田 浩伸OL堀田 知巳RB小野 良LB正井 章太RB木下 直哉OL松木 正和MGR久下 達也WR松山 伸児中学部コーチ小寺 大輔TE榊原 一生RB三井 進矢LB坂本 圭以高等部コーチ村上 雄祐DL安本 一洋MGR澤井 紘平DB矢野 直治RB澤崎 俊輔QB山田 篤史MGR末沢 尚哉TR高島 裕之LB山田 恒久WR山本 耕司WR東畠 功周RB徳地 正也OL吉田 篤司□ 第56回毎日甲子園ボウル(22回目の優勝) 関西学院大学 24ー6 法政大学□ 第55回ライスボウル(初優勝) 30ー27 アサヒ飲料チャレンジャーズ■メンバー表部長平松 一夫主将石田 力哉監督鳥内 秀晃主務久下 達也位置RB足立 崇DL/LB石田 力哉■秋季リーグ戦(46回目の優勝)Make up the vision〜有言実行〜80th Anniversary 20212001
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