●6-7○7-0○9-7○31-0●7-16●7-31○31-7●7-31●7-14●9-19○7-3○19-9○41-6●3-7○31-7●0-7●7-9○16-7○7-6●0-31第2節、関大戦。Div.Ⅰに復帰したばかりの関大によもやの敗戦。初戦を乗り切った安堵感を取り払うことができないまま臨んだ結果だった。第6節、京大戦。4年生は引退をかけて臨むも惜敗。リーグ優勝の望みは無くなった。2003年11月30日、長居陸上競技場にて。最終節、立命戦。前半リードで折り返すも、後半、目を覚ました立命に逆転を許す。 我々の目標は『打倒立命』。それを誰よりも強く思い、その目標に向かって愚直なまでに進む男がいた。 前年度、立命館に大敗を喫した。その後、立命館は甲子園ボウル、ライスボウルを制し、日本一になった。それも圧倒的な力と勢いで…。加えて彼らは3年生を中心とした若いチームであり、次の学年にも日本一の力がある。いや、既に日本一のチームである。そう認めざるを得なかった。 一方で我々はQB不在の学年であり、出場経験者も少ない。実力・経験・選手層、どれを取っても立命館との差は歴然としたものであった。 目標は、日本一のチームに勝つ。即ち、『打倒立命』とおいた。何が何でも立命館に勝つ。たとえそれが1勝6敗になっても構わない。そう誓い、新チームはスタートした。 平郡(ヘグ)は『打倒立命』を誰よりも強く思い、愚直なまでに突き進んだ。まさに有言実行してきた男だった。 新チームは普段の練習のみならず食事や素行まで『打倒立命』を意識するよう心がけた。彼のそれは徹底的であり、常に高いレベルを求めた。同学年はもちろん、下級生やマネージャー、コーチ陣に対しても厳しかった。しかし、何よりも自分自身に厳しかった。 2003年8月16日。夏合宿最終日の最後の練習で彼は帰らぬ人となった。常に自分自身を追い込み、自分自身と勝負し、厳しい環境下で戦い続けてしまった。 フットボールに裏切られた気持ちになり、続けて良いものかもわからなくなった。 そんな時、我々を動かしてくれたのもヘグの強い思いだった。 ヘグのお母さんの「足を止めたらあかんよ。雷太が怒るよ。」との言葉に、ハッとした。彼の思いはチームのみならず、家族や見守ってくださる方々にまで伝わっていた。やるしかない!と、再度『打倒立命』を決意できた瞬間だった。 2003年11月30日シーズン最終節、対立命館。 1年間準備の準備により前半を21対10とリードして折り返すも、相手はやはり日本一のチーム。第4Qに追いつかれ21対21。残り1秒、FGを決められ21対24で試合終了。我々のシーズンは終わった。 空を見上げると雷雲が長居スタジアムを取り囲んだ。まるで雷太の名の如く雷雲に成り代わって試合を空から厳しく見守っていたのだろう。 平郡雷太という男がKGファイターズには存在した事や彼の熱い思いを今のファイターズにも継承していかなければならない。それが我々2003年度ファイターズの役割なのかもしれない。(主将 今東 大岳)■メンバー表部長平松 一夫主将今東 大岳監督鳥内 秀晃主務水野 康二96立命館大学(7-0-0)関西学院大学(4-3-0)近畿大学(4-3-0)京都大学(6-1-0)神戸大学(1-6-0)甲南大学(0-7-0)同志社大学(2-5-0)関西大学(4-3-0)立命館関学大近畿大京都大神戸大甲南大同志社関西大氏 名氏 名位置位置K/P中野 雄介DL赤木信太郎DB池谷 陽平MGR長尾 隆司RB成田 収彌OL一宮 大吾RB新田 篤史中学部コーチ井上 憲一RB平田 俊邦DL今東 大岳RB岡村 知樹DB平塚 勇太LB平郡 雷太OL金田 安生WR岸 千裕WR萬田 悠介RB岸 昌史MGR水野 康二WR美濃部慎也OL北村 嘉理中学部コーチ木村 拓馬TE宗助 隆央OL村上 亮DB草野 俊介DB森川 拓TR黒川 航太中学部コーチ境谷 健吾RB山岡 慎LB清水 紀宏高等部コーチ山田 裕資OL筒井 佑輔DL横田 光慶WR中島 佑TR中谷 貴昭24-2162-042-1361-1059-0○○●○○○○○○○○○○○○●●●●○●●●●●●●●●●○○●●●○21-2440-048-1414-1246-140-6224-1731-1313-4212-1417-2420-013-1410-610-4014-4613-310-2031-560-5914-4814-1356-310-6222-2431-4314-762-024-2243-316-41■秋季リーグ戦(同率3位) 我々の目標は80th Anniversary 20212003
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